ご存知ですか?
東京都内のすべての事業所は、東京都震災対策条例に基づき「事業所防災計画」を定める必要があります。
■東京都震災対策条例第10条(事業所防災計画の作成)
事業者は、その事業活動に関して震災を防止するため、都及び区市町村が作成する地域防災計画を基準として、事業所単位の防災計画(以下「事業所防災計画」という。)を作成しなければならない。
■事業所防災計画には以下の内容を策定する必要があります。
・震災に備えての事前計画
・震災時の活動計画
・施設再開までの復旧計画
BCP策定の専門家が、上記を踏まえ、あなたの会社の事情に合わせた防災計画を策定します。
防災計画とBCP(事業継続計画)の違い
防災計画とBCPはどちらかがあれば十分というわけではありません。両者の目的の違いによってカバーする範囲が異なるものです。
項目 | 防災計画 | BCP(事業継続計画) |
---|---|---|
目的 | ・生命、資産保全 (ある災害を想定し対策を講じる) | ・左記に加えて、 ・個別に災害を想定するのではなく、企業活動を阻害する現象に対応する仕組みを作る ・企業の価値の継続を最大限図る |
アプローチ | ・初動対応、拠点毎の早期復旧に重点 | ・全体をプロセスとして実施(BCMS) |
具体的 対策 | ・耐震、耐火、耐水措置 (消火設備導入、転倒防止等) ・避難、救助、二次災害防止等 ・建物、設備の復旧等 ・感染防止(マスク配布、自宅待機等) | ・左記に加えて、 ・無形財も含め、災害時に顧客への製品、サービスの提供が滞らないよう対策 ・広報、人事、経理とも連携して、代替策も含めた総合的な対策を立案 |
範囲 | ・本社、工場など各拠点の範囲で企業の視点からの最適化 | ・サプライチェーン全体で顧客の視点から最適化 |
コスト | ・対策の規模や量で配分されやすい ・各対策の積上げで算出される | ・対策の重要性(効果)で配分しやすい ・コスト対効果を算定しやすい |
効果 | ・安全性、人道上の評価が大きい | ・ビジネス上でも大きな評価 |